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離職率を減らす工夫をしよう

看護職員の離職率は、他の業種よりも低い傾向にあるにも関わらず、大変な仕事という認識がされています。
既に転職済みの人から漏れ伝わった話から、やり甲斐のある代わりに重労働というイメージを持っている人が少なくないのが現状のようです。
看護師として働いている人の中にはもちろん、やり甲斐のある職場ならば多少の厳しさがあっても良いと覚悟して就職している方は多くいます。
しかし、実際には単に労働時間が長かったり休みが取りにくかったりといった慢性疲労を誘発する職場環境に転職を考えている人が出てしまうのでしょう。
海外の病院では、看護職員の数自体は人口比率で1000人あたり大差ないものの、日本の医療機関ではベッド数が異常に多い傾向にあります。
ベッド1床あたりの平均入院日数が海外では10日を切っている国が多いにも関わらず、日本では30日を超えてしまっているのです。
つまり、看護師の数が同じでありながらベッド数が数倍多いので、相対的に看護師1日あたりの仕事量が増えてしまうことが離職率につながっていると言えるでしょう。
看護師の労働環境改善に積極的に取り組んでいる病院では、1つのベッドを占有しないように平均入院日数削減に努めています。
特別養護老人ホームの代わりとして利用されないように、受け入れ時に審査を行う病院も増えているようです。
寝たきり老人の介護は本来看護師の仕事では無い点を十分理解して、転職を考えずに済むようにしています。
看護師の労働環境を改善して、慢性的な蓄積疲労を軽減する取り組みを行っている医療機関への転職はもっと積極的に行われても良いのかもしれません。